トックリクジラ(読み)とっくりくじら(その他表記)northern bottlenose whale

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トックリクジラ」の意味・わかりやすい解説

トックリクジラ
とっくりくじら / 徳利鯨
northern bottlenose whale
[学] Hyperoodon ampullatus

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目アカボウクジラ科に属するハクジラ成体体長は雄9.8メートルに達し、雌はそれより小さい。頭部は丸く、成熟した雄はそれが発達して、いわゆる「おでこ」になる。太くて短いくちばしがあり、下顎(かがく)の先端に一対の円錐(えんすい)形の歯が存在するが、この歯が出るのは成熟した雄に限られる。本種は北大西洋暖海から北極海に分布するが、同属の別種H. planifronsは、南半球の南極海域から熱帯海域にまで分布する。19世紀の終わりから1960年代終わりまで捕獲されてきたが、現在は捕獲禁止となっている。

西脇昌治

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む