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トラスツズマブ とらすつずまぶ

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知恵蔵の解説

トラスツズマブ

乳がん治療に使われる薬。がん細胞表面にあるHER-2(ハーツー)たんぱく質に結合することで増殖を抑える分子標的薬の1つ。HER-2は細胞の増殖などに関係していて、これが過剰に出ている乳がんは予後が悪いとされている。このため、すべての乳がんに対して有効なわけではなく、HER-2が過剰に作られているタイプの乳がんにだけ薬の効果が出る。このタイプは乳がん全体の2〜3割とみられている。細胞表面のHER-2を調べるには特殊な検査がある。日本では2001年に承認されて、転移性乳がんの治療に使われている。通常は1週間に1回、静脈に点滴する。近年、乳がんの手術後にがんが再発するリスクを大幅に減らす効果があることが国際的な臨床試験で確かめられ、米国では早期乳がんの術後補助化学療法としても使われている。日本でも、08年2月に術後補助化学療法での使用が承認された。

(浅井文和 朝日新聞記者 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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