トルコ鞍(読み)トルコあん(その他表記)Sella turcica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トルコ鞍」の意味・わかりやすい解説

トルコ鞍
トルコあん
Sella turcica

頭蓋底にある蝶形骨の中央部には深いくぼみがある。このくぼみとその前後にある骨性の突起結節は,トルコの鞍の形をしているのでトルコ鞍と呼ばれている。くぼみの部分には下垂体がある。X線写真でトルコ鞍の大きさや形の変化を見ることは,下垂体腫瘍,頭蓋内圧亢進骨粗鬆症などの有無を知るうえに大切である。

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世界大百科事典(旧版)内のトルコ鞍の言及

【頭骨】より

…〈体〉の内部には1対の蝶形骨洞という空洞があり,副鼻腔の一つをなす。〈体〉の上面にはトルコ鞍(くら)というくぼみがあり,ここに脳下垂体が入っている。篩骨ethmoid bone(os ethmoidale[ラテン])鼻腔の天井にある骨で,複雑な形をしており,篩板,正中板,篩骨迷路の3部に区別される。…

※「トルコ鞍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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