ドイツ社会主義統一党(SED)(英語表記)Die Sozialistische Einheitspartei Deutschlands

山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説

ドイツ社会主義統一党(SED)(ドイツしゃかいしゅぎとういつとう)
Die Sozialistische Einheitspartei Deutschlands

東ドイツの体制政党。1946年,ソ連軍政本部を後楯とする共産党優位のもと,共産党と社会民主党との合同によって成立した。政治権力独占を進める党は,ソ連占領区にも成立したブルジョワ政党に対し,ドイツ民主共和国建国時には閣僚ポストを与えるなどしたが,やがて「ブロック政党」と呼ばれる形式的存在におとしめていった。50年代以降書記長のウルブリヒトホーネッカーが最高権力者として党を率いた。「ベルリンの壁」崩壊後の人民議会選挙以降は,党名を変更して党の存続を図った。東西ドイツ統一後も,統一に対する旧東ドイツ地域の市民の不満などを代弁する党(民主社会主義党〈PDS〉)として勢力を保っている。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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