…近郊ネルリ河畔のポクロフ聖堂(1165)もその一つで,当時のこの地方特有の浮彫で飾られた切石組みの外壁や,半円形破風を連ねた軒端を持つ,ロシア風のギリシア十字式聖堂である。同じ様式の作例に,市内のウスペンスキー大聖堂(1189)とドミトリエフスキー聖堂(1197)がある。前者の堂内の壁画の一部には,同時代のギリシア人もしくは土地の弟子の筆になる聖人像や,15世紀初頭のルブリョフによる〈最後の審判〉,また後者の堂内には,明らかに当代ギリシア人画家の手になる〈最後の審判〉の図が残る。…
※「ドミトリエフスキー聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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