ドラビダ型建築(読み)ドラビダがたけんちく(英語表記)Dravidian style

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドラビダ型建築」の意味・わかりやすい解説

ドラビダ型建築
ドラビダがたけんちく
Dravidian style

インドのヒンドゥー教ジャイナ教の寺院建築様式を地方的特色によって3区分する場合の1つで,南部型ともいう。主としてチェンナイ (マドラス) 以南の地域とセイロン島北部において,7世紀以降,17~18世紀にいたるまで発展した。顕著な特徴は,ビマーナ (本殿) の上部がピラミッド状を呈し,その頂部にドーム状のストゥーピカが載っていること,また聖域を囲む周壁に高大なゴープラムが設けられていることなど。代表的遺構にはマハーバリプラムの「5つの堂」 (7世紀初頭) ,カーンチプラムカイラーサナータ寺 (8世紀初頭) ,タンジョールの大寺院 (11~17世紀) ,マドゥラのミーナクシー寺 (17世紀) などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android