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ナッシュポンプ Nash pump

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナッシュポンプ
Nash pump

液封式真空ポンプとも呼ばれる。円筒形のケーシング内に水を入れ,これに多数の羽根をもった円形の羽根車を偏心して設けて回転すると,ケーシング内の水は遠心力によってケーシングの内壁に沿って流れるから中央部に空所ができる。このようにして羽根車の回転につれて自由表面は半径方向に移動してピストン作用を行い,ケーシングが円形であれば1回転につき1回,繭形であれば2回の吸込み,吐出し作用をする。到達真空度は1段で 104Pa ,2段で 2×103Pa 程度であるが,封液の蒸気圧の影響が大きいので,封液温度を低くするのが有利である。このポンプは吸気中に水分を含む場合にも用いられ,大型遠心ポンプの呼び水用,化学工業用,医療用などに広く用いられる。元来真空ポンプとして発達したものであるが,内部給油の必要がなく,圧縮熱が水に吸収されるので,水素,アセチレン,メタンなどの爆発性ガスの圧送にも適する。また水の代りに濃硫酸を封入することにより塩素ガスの圧送にも用いられる。

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