ナロルフィン(その他表記)nalorphine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナロルフィン」の意味・わかりやすい解説

ナロルフィン
nalorphine

C19H21NO3 。モルフィン拮抗剤。白色結晶。融点 208~209℃。水やエーテルに難溶。アルコール,アセトン可溶単独では鎮痛作用をもつが,モルヒネの中枢作用,たとえば呼吸抑制,鎮痛,鎮静および徐脈便秘,抗利尿作用に拮抗するので,呼吸刺激薬としても用いられる。しかし,依存性には拮抗しない。普通,臭化水素 (HBr) や塩酸 (HCI) と塩の形にして,水に溶けやすくして服用する。

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世界大百科事典(旧版)内のナロルフィンの言及

【モルヒネ】より

…大量摂取による急性中毒では,昏睡,縮瞳,体温降下,呼吸抑制から呼吸停止で死亡する。急性中毒,とくに呼吸抑制には,拮抗薬のナロルフィンnalorphine,レバロルファンlevallorphanなどを適用する。小児,老人,衰弱者にはとくに呼吸抑制作用が強く現れるため,使用には注意を要する。…

※「ナロルフィン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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