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ナンキン(南京)特別市 ナンキンNanjing

翻訳|Nanjing

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナンキン(南京)〔特別市〕
ナンキン
Nanjing

中国華東地方,チヤンスー (江蘇) 省の省都。チヤンプー (江浦) 県など5県を含み,チャン (長) 江の両岸にわたる。市部は北にチャン江を控え,東をツーチン (紫金) 山,南をユイホワ (雨花) 台,西をチンリヤン (清涼) 山などに囲まれた要害の地。春秋時代に呉が兵器を鋳造する冶城を建設したことに始り,越の越城,楚の金陵邑などがおかれた。三国時代には呉の孫権が建業と名づけて都とした。その後,東晋,宋,斉,梁,陳の五代の南朝の都となった。隋が陳を滅ぼした際に破壊され,またター (大) 運河が開かれて交通上の役割も減少。しかし宋代以後も政治的にはチャン江下流域の中心であった。明代には陪都と定められ,北京に対して南京と称され,現在に残る周囲 35km,高さ 15~16mの城壁が建設された。近代に入ると革命運動の重要な舞台となり,太平天国軍が都の天京をおき,辛亥革命後は孫文の臨時政府,第2次国内革命戦争では蒋介石の国民党政府の所在地であった。 1949年4月人民解放軍のチャン江渡河作戦によって解放され,消費都市から工業都市へ変貌をとげた。中国有数の化学工業地域で,精油,化学肥料,化学繊維などが発達しているほか鉄鋼,機械,自動車,電機などの工場がある。ユン (雲) 錦と呼ばれる伝統的な絹織物も量産されている。 66年チャン江大橋が完成し,ペキン (北京) 市からシャンハイ (上海) 市まで直通するチンフー (京滬) 鉄道が開通した。右岸のシヤコワン (下関) と左岸のプーコウ (浦口) は,ともにチャン江の主要港である。ツーチン山一帯は風致地区で,孫文の墓所,天文台などがある。北東郊のシュワンウー (玄武) 湖,南西郊のモーチョウ (莫愁) 湖はともに貴族や官僚の遊覧地であったが,公園となっている。市内には太平天国歴史陳列館,博物館,ユイホワ台には烈士陵園など近代史を偲ばせる施設も多い。人口 516万 8114,うち市区人口 267万 8363 (1990) 。

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