法則の辞典 「ニグリ値」の解説
ニグリ値【Niggli value】
さらにK2O/alk=k,MgO/fm=m&scriptg; を求め,最後に si- {(alk をすべて長石にするのに必要なSiO2 量)+(c をすべて灰長石にするのに必要なSiO2 量) }=qa を求める.こうして得られた al,fm,c,alk,m&scriptg;,k,qa の値をニグリ値,またはニグリ数という.前六者は火成岩や変成岩の化学的関係を論じるのに有益で,qz は存在しうる後部成分を暗示する.qa がプラスの大きな値の組成を示す岩石にはシリカに富む鉱物が存在するし,負の大きな値であれば,カンラン石や長石類が存在することがわかる.