最新 地学事典 「ネバドデルルイス火山」の解説
ネバドデルルイスかざん
ネバドデルルイス火山
Nevado del Ruiz volcano
南米コロンビア,北部アンデス火山帯のほぼ北端に位置する成層火山。1985年,火砕流噴火に起因する泥流により火山災害を生じたことで特に知られるようになった。火山体は,海抜約3,500mまで分布する古生代変成岩類と中生代花崗岩質貫入岩類を基盤とし,基底直径12km×15km,海抜5,400m。輝石安山岩・デイサイト質でしばしば角閃石を伴う。新旧2山体があり,約100万年前の楯状火山に近い旧山体の上に,氷食期を挟んで約50万年前から活動しはじめた新山体がのる。比較的なだらかで広い山頂部の北端に直径600mのArenas火口があり,約4km西と東にそれぞれLa Olleta, La Piranaの側火山を従える。過去1万年~600年前に18回の噴火があり,1595年以降の歴史時代に4回の記録がある。降下物を生ずる爆発的噴火を主とするが,火砕流噴火4回を含み,1595,1845年には同様な泥流災害を誘発,後者では死者700~1,000人とされている。海抜4,800m以上は面積約17km2にわたって氷帽に覆われ,噴火時泥流を生じやすい。
執筆者:勝井 義雄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

