氷雪(読み)ひょうせつ

精選版 日本国語大辞典 「氷雪」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐せつ【氷雪】

〘名〙
① こおりとゆき。《季・冬》
菅家後集(903頃)哭奥州藤使君「盈口含氷雪、繞身帯弦矢
※俳諧・奥の細道(1693‐94頃)出羽三山強力と云ものに道びかれて、雲霧山気の中に氷雪を踏でのぼる事八里」 〔文天祥正気歌
② 清廉、潔白なこと。
本朝文粋(1060頃)一一・紫藤花落鳥関関詩序〈源順〉「先拝冰雪之尊顔、遂感風煙之勝趣」 〔高適‐酬馬八效古見贈詩〕

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デジタル大辞泉 「氷雪」の意味・読み・例文・類語

ひょう‐せつ【氷雪】

氷と雪。
《「荘子」逍遥遊から》清廉潔白なこと。「氷雪の操」
[類語]氷塊氷片氷柱ひょうちゅう氷柱つらら氷層堅氷けんぴょう薄氷はくひょう薄ら流氷氷霜ひょうそうアイスアイスバーン薄氷初氷氷山

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普及版 字通 「氷雪」の読み・字形・画数・意味

【氷雪】ひようせつ

氷と雪のような美しい肌。〔荘子、逍遥遊〕姑射(ばくこや)の山に、りて居る。肌膚(きふ)冰(ごと)く、(しやくやく)として處子のし。

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