ノンアク(農楽)(読み)ノンアク

百科事典マイペディア 「ノンアク(農楽)」の意味・わかりやすい解説

ノンアク(農楽)【ノンアク】

朝鮮半島の打楽器合奏を中心とする民俗芸能。プンムルノリ(風物戯)とも。農耕に関する祭事の際に,祭典儀式の風習として,また農民娯楽として演じられる。支配者への抵抗と風刺的内容を持つことから,1970年代以降,パンソリタルチュム(仮面劇)とともに,反体制運動の文化的シンボルとなり,大学生を中心に強い人気を博した。ノンアク隊はふつう,プク(太鼓)2,チン(大鉦,銅鑼)1,ケンガリ(小金。小型の銅鑼)2,チャンゴ杖鼓)2に,ソゴ(小鼓)5〜8,士太夫役1,猟師役1を加え,ほかに農旗手と令旗手を含めて約20名で構成される。ケンガリが音楽を先導する。→サムルノリ

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