ハイブリッド米(読み)ハイブリッドまい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハイブリッド米
ハイブリッドまい

雑種第1代目 (F1) の米。F1には雑種強勢 (ヘテロシス) という現象があり,両親より成長,収穫量などの点で優れた性質を発揮することが多い。ハイブリッド米は,この雑種強勢を利用した多収穫米をいう。優れた親株からF1種子を大量生産すればよく,野菜の多くは既にハイブリッド化されている。しかし,米は自家受精のため種子を生産する技術が困難で,琉球大学農学部の新城長有教授らの研究が,1972年にようやく中国で成功し,アメリカの大手種子会社リングアラウンド社によって技術が確立された。日本でも農水省を中心に大手化学会社が種子開発に乗り出しているが,味覚の点で従来の米に及ばず,当面は飼料用として多収穫米の種子の開発に中心が移っている。種子戦争 (シーズ・ウォー) と呼ばれるほどに企業間の開発競争が激化しているのは,そのためでもある。

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デジタル大辞泉の解説

ハイブリッド‐まい【ハイブリッド米】

雑種第一代に現れる雑種強勢を利用して育種した、収穫量の多い米。二代目以降にはその形質が保持されないので、種籾(たねもみ)はとらない。

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大辞林 第三版の解説

ハイブリッドまい【ハイブリッド米】

雑種一代目の米。雑種強勢の性質を利用して、多収穫を目的として作られる。二代目からは性質にばらつきのあるものが出るため、二代目の種子は栽培に向かない。

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