ハワーリジ派(読み)ハワーリジは(英語表記)Khawārij

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハワーリジ派
ハワーリジは
Khawārij

イスラム教の最も古い一分派。単数形でハーリジー派とも呼ばれる。第4代カリフ,アリー (在位 656~661) が敵対していたウマイヤ家のムアーウィヤ (→ムアーウィヤ1世 ) と講和したのを不満として,アリーの陣営から離脱した人々を起源とする。彼らは「すべての決定は神にのみ帰属する」と主張して,政治活動に宗教理念を導入した最初の党派となった。ナフラワーンの地でアリーの軍に敗れ (658) ,その勢力は四散したが,アリーはこの宗徒の手で暗殺された (661) 。ウマイヤ朝期を通じて,徹底的な弾圧を受けたにもかかわらず地下活動を続け,蜂起を繰返し,イラクやアラビアで短期間政権を樹立したこともあった。信者の絶対的平等と,不正義との峻別を強調した。アッバース朝時代には,政治的党派としての影響力は衰えたが,思想上の影響力は多方面に残存した。

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