パンクラチウム(読み)ぱんくらちうむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「パンクラチウム」の意味・わかりやすい解説

パンクラチウム
ぱんくらちうむ
[学] Pancratium illyricum L.

ヒガンバナ科(APG分類:ヒガンバナ科)の春植え球根草。全体が同じくヒガンバナ科のスイセンに似ているが、より大形である。葉は6~8枚で、長さ約50センチメートル。初夏、高さ50~60センチメートルの花茎の頂部に散形花序をつくり、芳香のある白色花を6~12個開く。おもに地中海沿岸に自生し、日本では花壇鉢植え、さらに切り花としても利用される。4月、排水日当りのよい場所に植え付ける。鉢植えの場合は排水のよい用土を用い、4、5号鉢に1球植えとする。秋に葉が黄ばんできたら球根を掘り上げ、乾燥後に貯蔵する。繁殖分球による。

[平城好明 2019年3月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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