ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パーシュパタ派」の意味・わかりやすい解説
パーシュパタ派
パーシュパタは
Pāśupata
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…インドの6世紀後半のニヤーヤ学派の哲学者。生没年不詳。仏教論理学派から深刻な打撃を受けた,《ニヤーヤ・スートラ》以来の正統バラモン主義の論証学を守るため《ニヤーヤ・バールティカNyāya‐vārttika》を著した。バイシェーシカ学説に由来する6種の接触説を直接知論に導入,推理については証因の反省がその手段であると定義するなどして五分作法の再確立を図った。シバ派の一派,パーシュパタ(獣主派)であるとも自称し,主宰神(イーシュバラĪśvara)の存在証明の整備に着手した。…
…ヒンドゥー教の有力な一派で,シバ神を最高神として崇拝する。サンスクリット語でシャイバŚaivaという。その起源は相当に古いと思われるが,文献に見えるかぎりでは,2世紀,クシャーナ朝の時代には,かなりの勢力をもっていたようである。仏典には,しばしば,自在天(イーシュバラĪśvara)ないし大自在天(マヘーシュバラMaheśvara)を崇拝し,体中に灰を塗りたくる外道(げどう)とか,人間の髑髏(どくろ)を連ねて首飾にする外道とかの記述があるが,これは,いずれもシバ派の修行者のことである。…
※「パーシュパタ派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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