ヒオスシアミン(その他表記)hyoscyamine

翻訳|hyoscyamine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒオスシアミン」の意味・わかりやすい解説

ヒオスシアミン
hyoscyamine

C17H23NO3ヒヨスベラドンナなどのナス科植物に含まれるアルカロイド一種。無色針状晶で,アルコールから再結晶。散瞳・鎮痙作用を有する。 dl-ヒオスシアミンはアトロピンといわれ,その硫酸塩副交感神経遮断剤として用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のヒオスシアミンの言及

【アトロピン】より

…ナス科の植物のベラドンナチョウセンアサガオハシリドコロなどの根や茎からとられたアルカロイド。天然にはl‐ヒオスシアミンとして存在するが,抽出によってラセミ(dl‐)体となる。このラセミ体のdl‐ヒオスシアミンをアトロピンという。…

※「ヒオスシアミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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