ヒメイワショウブ(姫岩菖蒲)(読み)ヒメイワショウブ(英語表記)Tofieldia okuboi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヒメイワショウブ(姫岩菖蒲)
ヒメイワショウブ
Tofieldia okuboi

ユリ科の多年草で,北海道,本州中北部に分布し,亜高山帯草原に生える。茎は高さ8~17cmで無毛。根出葉は線形で長さ3~8cm,無毛で4~6本の平行脈があり,先は急にとがり縁に細突起がある。茎葉は1~2枚で線形,下部は鞘となる。7~8月,上向きの白色花を総状につける。花柄は長さ2~6mm。花被片は6片,長楕円形で長さ約 3mm。おしべは6本で花被片よりやや短い。蒴果は長楕円形で長さ4~4.5mm,種子は楕円形で長さ約 1mm,稜がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android