改訂新版 世界大百科事典 「ヒンク」の意味・わかりやすい解説 ヒンクHans Ernst Kinck生没年:1865-1926 ノルウェー新ロマン主義文学の代表的小説家。自然主義で出発したが,1894年のパリ滞在後,幻想と象徴の豊かな作風に転じて短編集《コウモリの羽》(1895)を出した。《愛の失せる時》(1903),《いのちの精》(1906)などはエロティシズム表現にすぐれる。長編《ヘルマン・エク》(1896-98)は農民文化と都会文化の衝突が主題。文学的集大成は三部作《雪崩》(1918-19)で,戯曲はマキアベリの悲劇を描く《カーニバルに向かって》(1915)など。執筆者:毛利 三彌 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by