ビッグパイプ

ASCII.jpデジタル用語辞典 「ビッグパイプ」の解説

ビッグパイプ

多数のクライアントからのアクセスが集中するネットワークの部分に対し、より高いバンド幅を与えること。またはそのように構成されたネットワークの部分。たとえば、いくつかのサーバーに多数のクライアントからのアクセスが集中するような10BASE-Tネットワークでは、クライアントからのアクセスが、サーバーが接続されたポートに集中することになる。この部分がクライアントと同程度のバンド幅しかないと、これがボトルネックとなって、ネットワーク全体のスループットを低下させてしまう可能性がある。そこでこのような場合には、たとえば100BASE-TX(100Mbps)を一部のポートに持つスイッチングハブを導入し、この高速なポートにサーバーを接続することで集中するトラフィックに対応するのが一般的である。この際サーバーが接続されたポートは、他のクライアント(10BASE-T)の接続に比較してバンド幅が高く、あたかもそこだけが太いバイプ(big pipe)のようになることから、このように呼ばれる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android