ビルマ社会主義計画党(読み)ビルマしゃかいしゅぎけいかくとう(英語表記)Burma Socialist Program Party

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビルマ社会主義計画党」の意味・わかりやすい解説

ビルマ社会主義計画党
ビルマしゃかいしゅぎけいかくとう
Burma Socialist Program Party

略称 BSPP。ビルマ (現ミャンマー) の政党。 1962~88年のネ・ウィン一党支配体制を支えた。 62年3月の軍事クーデターで政権を掌握したネ・ウィン将軍が国軍母体に同年7月に結成。社会主義実現を掲げ BSPP以外の政党を非合法とし,ネ・ウィンが革命評議会と BSPP議長を兼任するこの体制はビルマ型社会主義,またはネ・ウィン体制と呼ばれた。 74年1月に新憲法が発効,ネ・ウィンは大統領に就任した。 81年8月,大統領職をサン・ユに移譲したものの,ネ・ウィンは党議長として実権を掌握し続けた。だが経済の低迷が続き 88年に入ると国民の不満が爆発,大規模な反政府デモが全国に広がり,国家機能は麻痺するにいたった。そのためネ・ウィンは責任をとって BSPP議長を辞任。同年9月の軍事クーデター後,国民統一党と改称した。

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世界大百科事典(旧版)内のビルマ社会主義計画党の言及

【ミャンマー】より

…革命評議会は議会制民主主義を否定,社会民主主義国家の建設を目ざして生産資本を国有化した。既成政党はすべて解散され,〈ビルマの社会主義への道〉と題する綱領を実現する組織として,ビルマ社会主義計画党が結成された。中央から地方の末端にいたるまで,すべての行政機構に軍人が配置された。…

※「ビルマ社会主義計画党」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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