ファルコン州(読み)ファルコン(その他表記)Falcón

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファルコン州」の意味・わかりやすい解説

ファルコン〔州〕
ファルコン
Falcón

ベネズエラ北西部の州。州都コロ。北はカリブ海とベネズエラ湾に面し,北部は海岸低地,南部はアンデス山脈北部の支脈に属する山地となっている。きわめて乾燥しているため,農業は発達していない。山地の河谷や段丘でわずかにトウモロコシココヤシ,ゴマなどが栽培されているにすぎず,大部分の地域ではヤギの飼育が唯一の生活の手段となっている。しかし,州の中央部から北へ突出するパラグアナ半島およびそのつけ根にある州都コロ周辺の地域には,マラカイボ湖周辺の石油がパイプラインで運ばれて工業化が進んでおり,人口も集中している。現在半島南西岸には大規模な製油所が並び,同国で精製される石油の約3分の2がここで精製され,タンカーで輸出される。面積2万 4800km2。人口 63万 2513 (1990) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android