ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フェルホフスタット」の意味・わかりやすい解説
フェルホフスタット
Verhofstadt, Guy
ベルギーの政治家。首相(在任 1999~2008)。1975年法律の学位を取得してヘントで弁護士となり,フランドル自由学生連合で活動を始めた。1979年オランダ語系(フラマン系)自由党 PVV青年部代表となり,1982年には 29歳にして当時ベルギー史上最も若い政党党首となった。1985~88年,キリスト教民主党のウィルフリート・マルテンス首相率いる連立政権で副首相や予算大臣を務めた。1991年には中道派の支持拡大をねらい PVVの党名をオランダ語系自由民主市民党 VLDと改名。1997年,再び VLD総裁となり,1999年の選挙でジャン=リュック・デハーネの中道左派連立政権を破って 61年ぶりの自由党首相となった。2003年再選。フェルホフスタット政権下でベルギーは同性婚,安楽死,マリファナの個人使用を合法化した。2007年6月の選挙でイブ・レテルメ率いるキリスト教民主党に敗れたが,連立をめぐって混乱が続いたため,国王アルベール2世の要請で 2008年3月までの暫定政府で首相を務めた。
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