フッ化オスミウム(読み)フッカオスミウム

化学辞典 第2版 「フッ化オスミウム」の解説

フッ化オスミウム
フッカオスミウム
osmium fluoride

】フッ化オスミウム(Ⅳ):OsF4(266.22).四フッ化オスミウムともいう.黒色固体.水に可溶.水溶液は加水分解して酸性を呈する.[CAS 54120-05-7]【】フッ化オスミウム(Ⅵ):OsF6(304.22).六フッ化オスミウムともいう.緑色結晶.吸湿性が強く,水によりただちに分解してOsO2,OsO4およびHFを生じる.[CAS 13768-38-2]【】フッ化オスミウム(Ⅷ):OsF8(342.22).八フッ化オスミウムともいう.黄色の固体.融点34.4 ℃,沸点47.5 ℃.気体は無色で特有の臭いがある.水に溶け,加水分解して酸化オスミウム(Ⅷ)となる.酸,アルカリに可溶.蒸気は皮膚,とくに眼,鼻の粘膜をおかす.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android