フフイ州(読み)フフイ(英語表記)Jujuy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フフイ〔州〕
フフイ
Jujuy

アルゼンチン北西端の州。州都サンサルバドルデフフイ。北はボリビア,西はチリと国境を接する。西部はアンデス山脈中に広がるアタカマ高原,東部はアンデスの東部山脈から成り,ラプラタ川水系グランデデフフイ川によって刻まれた深いウマワカ谷が両者を分ける。標高約 3000mの高原地帯は寒冷な乾燥地帯で,植生に乏しく荒涼としており,高温多湿な東部の標高 300m以下の谷と著しい対照を示す。スペイン征服前はインカ帝国の一部をなした地域で,ウマワカ谷のティルカラには考古学的に重要なプカラ要塞の遺跡がある。植民地時代はボリビアの銀山地帯への食糧,ラバの供給地として発展。 20世紀なかば亜鉛,鉛,スズ,銀の産出が始り,現在ほかに高品位の鉄鉱の採掘も行われており,州都の南東のパルパラに溶鉱炉が建設されている。農業は東部の谷に限られ,コーヒー,サトウキビ,果樹などが栽培される。ヒツジ,ヤギ,ウシなどのほか,ラバ,ロバ,ラマ (ヤマ) などの荷役用の家畜の飼育も行われる。ウマワカ谷とサンフランシスコ川河谷に沿って幹線道路と鉄道が通るが,高原地帯では交通網は未発達。面積5万 3219km2人口 51万 3992 (1991推計) 。

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