デジタル大辞泉
「フールプルーフ」の意味・読み・例文・類語
フール‐プルーフ(fool proof)
《「愚者向け試験」の意》工学分野における設計手法の一。使用者が操作を誤ることを前提として、あらかじめ重大な事故や問題が生じないように設計段階で対策を施すこと。また、知識がなくても誰でも簡単に操作できるようにすること。フールセーフティー。
[補説]洗濯機のモーターが高速回転している最中に誤って蓋を開けても、自動的に回転が停止する機能などの例が挙げられる。
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フールプルーフ
使用者の誤った操作による障害の発生を防いで安全を確保しようとする工業製品の設計思想。あるいは、そもそも使い方を間違えようがない仕様にするなど、使用者に配慮して工業製品を設計することを指す。例えば、ふたを閉めてからでないと回転しないように設計されている洗濯機や、キャップをボトルと一体化させることで乳幼児が飲み込んだり、キャップの紛失を防止したりするボトルキャップなどがこれに該当する。
出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報
フールプルーフ
設計において、操作ミスなどによる障害を防止しようとする考え方。利用者が安全にシステムを利用できるように設計する。たとえば、洗濯機の設計で、安全のためにふたを閉めてからでないと動作しないようにすることなどがあげられる。
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世界大百科事典(旧版)内のフールプルーフの言及
【安全性】より
…たとえば航空機の油圧発生ポンプが故障しても,油圧レサーバー中に蓄えられた高圧油により脚出し操作が可能であるうえ,他の故障のため油圧操作系統全体が作動しなくても,手動の別系統により脚出しができるように配慮されているのはこの例である。
[フールプルーフfool proof]
人為的に不適切な行為や過失などが起こっても安全性が保たれるように配慮すること。たとえば航空機では通常操縦者が脚出し不完全に気付かずに着陸しようとしてエンジンの出力を低下させるとブザーが鳴り,操縦者に注意を与える。…
※「フールプルーフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」