ブラゴエフ(英語表記)Dimitǎr Blagoev

改訂新版 世界大百科事典 「ブラゴエフ」の意味・わかりやすい解説

ブラゴエフ
Dimitǎr Blagoev
生没年:1856-1924

ブルガリア政治家貧農の家の生れ。オデッサの職業学校卒業後,1881年ペテルブルグで社会主義思想に触れ,83年ロシアの初期社会主義グループの一つを組織した。85年逮捕され母国に送還されたが,生涯マルクス主義の普及に努め,ブルガリア社会民主党(1891),同党左派のチェスニャキ派(1903),ブルガリア共産党(1919)の結成に指導的役割を果たした。ブルガリア社会主義の父と呼ばれている。
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367日誕生日大事典 「ブラゴエフ」の解説

ブラゴエフ

生年月日:1856年6月14日
ブルガリアの思想家
1924年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブラゴエフの言及

【ブルガリア】より

…19世紀末から20世紀初頭にかけて,文学にさまざまな傾向が現れてきた。個人主義を標榜しつつも《血まみれの歌》(1911‐13)を書いたスラベイコフPenčo Petkov Slavejkov(1866‐1912),フランス近代詩の影響を受けた象徴派詩人ヤボロフやデベリャノフDimčo Velev Debeljanov(1887‐1916)らに対し,ブラゴエフを理論的指導者とするプロレタリア文学も興ってきた。しかし,カラベロフやバゾフらのリアリズムの伝統は《小さなソドム》(1920)のスタマトフGeorgi Porfiriev Stamatov(1869‐1942),ストラシミロフAnton Todorov Strašimirov(1872‐1937),とくに農村を描いた短編で有名なエリン・ペリンヨフコフらによって受け継がれた。…

※「ブラゴエフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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