ブラジル移民

共同通信ニュース用語解説 「ブラジル移民」の解説

ブラジル移民

1895年、日本とブラジルは修好通商航海条約に調印し外交関係を樹立。1908年、高知県出身の水野龍みずの・りょう移民船「笠戸丸かさとまる」で日本初のブラジル移民事業を手掛け、移民の定着率が悪かったことや経営難で継続が困難に。竹村殖民商館がその後を担い、14年まで計5回の移民送出に関わった。移民は好待遇を約束されていたが、農園で酷使された。一方、農業の技術改革に貢献するなど、ブラジル社会を支える存在になった。

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世界大百科事典(旧版)内のブラジル移民の言及

【移民】より

…さらに24年にはアメリカ合衆国の移民割当法(排日移民法)が制定され,日本人移民の渡航には著しい制限が加えられた。 一方,コーヒー園労働力の需要にもとづくブラジル移民は,1908年の会社契約移民781人(笠戸丸組)に始まり,アメリカ合衆国の制限強化につれて増大し,戦争で途絶するまでに約19万人が移住した。とくに関東大震災の罹災者救済に始まる政府の補助金政策や,昭和恐慌期の農村窮乏を反映し,最盛期の1933,34両年の渡航者は計5万人余にのぼった。…

※「ブラジル移民」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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