ブーボー=ブラン反応(読み)ブーボーブランはんのう(英語表記)Bouveault-Blanc reaction

改訂新版 世界大百科事典 「ブーボー=ブラン反応」の意味・わかりやすい解説

ブーボー=ブラン反応 (ブーボーブランはんのう)
Bouveault-Blanc reaction

還元反応一種で,アルコール合成のための人名反応一つ(1903)。カルボン酸エステル金属ナトリウムとアルコールを作用させると,エステルは還元されてアルコールとなる(式(1))。

アルコールR3OHとしてt-ブチルアルコールを用いると収率がよい。脂肪酸アミドも同様の条件下で還元され,アミンを与える。この反応はテトラヒドロアルミン酸リチウムLiAlH4によるエステルやアミドの還元に相当する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android