プラグ・アンド・プレイ(読み)ぷらぐあんどぷれい(その他表記)Plug and Play

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プラグ・アンド・プレイ」の意味・わかりやすい解説

プラグ・アンド・プレイ
ぷらぐあんどぷれい
Plug and Play

PnPと略記される。パソコン拡張スロットメモリー拡張ボードを装着するだけで、あるいはプリンターなどの周辺機器をパソコンに接続するだけで、面倒な動作設定コンピュータが自動的に行い、すぐに利用できる機能をいう。

 パソコンに高度な音響や画像の処理を行わせるには拡張ボードを用いるが、これをパソコン本体に組み込むには、拡張ボード側とパソコン本体側にあるディップスイッチなどで行う複雑な動作設定作業が不可欠である。

 設定作業を煩雑にしているのは、パソコン本体と周辺機器を結ぶ情報伝達路(バス)の仕様が整合していないのが原因である。このため、プラグ・アンド・プレイでは基本ソフトのOS、拡張ボードやパソコン本体内のROM(ロム)に組み込んだソフトにプラグ・アンド・プレイの機能を用意して設定作業を自動化する。プラグ・アンド・プレイ対応機種や対応拡張ボードが販売され、また、双方向インターフェースを備え、本体につなぐだけで映るプラグ・アンド・ディスプレーも商品化されている。

[岩田倫典]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「プラグ・アンド・プレイ」の解説

プラグアンドプレイ【plug and play】

コンピューターに周辺機器や拡張カードを接続すると、自動的にデバイスドライバーを組み込んだり、最適な設定を行ったりする機能。◇「PnP(ピーエヌピー)」ともいう。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「プラグ・アンド・プレイ」の解説

プラグアンドプレイ

パソコン本体に接続する周辺機器や拡張カードなどの設定を自動化する機能。米インテル社と米マイクロソフト社が提唱した。パソコンに新しいハードウェアを追加すると、OSが自動的に検出してデバイスドライバーの組み込みや設定をする。接続(プラグ)したら、すぐに使える(プレイ)ことを目的に作られた。

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世界大百科事典(旧版)内のプラグ・アンド・プレイの言及

【オペレーティングシステム】より

…OS(オーエス)とも呼ぶ。OSはコンピューターハードウェアと応用ソフトウェアの橋渡しを行う基本的なソフトウェアである。 コンピューターハードウェアは,応用ソフトウェアにとっては,活用すべき資源(リソース)の集りである。たとえば,メモリーやディスクは記憶のための資源,CPU(中央演算装置)は計算の実行のための資源,通信回線はほかのコンピューターを新たな資源とするための,いわば資源拡張用の資源である。OSはこれらの資源を管理し,円滑に活用できるようにすることを目的とする。…

※「プラグ・アンド・プレイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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