ROM(読み)ろむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ROM」の意味・わかりやすい解説

ROM
ろむ

コンピュータの読み出し専用記憶であるリードオンリーメモリーread-only memoryの略。ROMの内容は電源を切った後でも保存されていることから、不揮発性記憶装置とよぶ。ROMは読み出し専用なのでRAM(ラム)よりもアクセスを高速にすることができる。現在ではほとんど半導体素子が使われている。

 文字パターン発生器やコード変換器のように行う処理が一定でしかも多量に使われるものは、記憶すべき情報を素子の製造と同時に設定することができるので、マスクROMとよばれる。このROMは、情報を素子の構造として記憶しているので書き換えはできない。

 大量生産した素子に一度だけ大きな電流を流して情報を記憶させるものをPROM(ピーロム)(プログラマブルROM)とよぶ。PROMはマスクROMほどは固定的ではないが、周辺装置の制御プログラムのように一度設定すれば変更しないような情報を記憶するために使われ、PLA(プログラマブル論理アレイ)とよぶこともある。

 インタープリターのようにほとんど書き換える必要はないが、バグの修正のために書き換えができるようにしたROMもある。書き込むときには大きな電流を長い時間流す必要のあるEPROM(イーピーロム)(電気書き換え式)と、書き込みは電気的に行うが消去には紫外線を使うものがある。

[山本喜一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ROM」の意味・わかりやすい解説

ROM
ロム

ロム」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報