ベニマンサク(読み)ベニマンサク(その他表記)Disanthus cercidifolius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベニマンサク」の意味・わかりやすい解説

ベニマンサク(紅満作)
ベニマンサク
Disanthus cercidifolius

マンサク科の落葉低木。別名マルバノキ。中部以西の本州と,四国山地にまれに自生し,高さ1~3mになる。葉は互生し,長い柄があり径 10cm前後の広心臓形全縁で質はやや厚い。秋に美しく紅葉する。晩秋の頃,葉腋に短い柄を出し,その先に背中合せに接着した2個の花をつける。特異な臭気がある。5個の花弁は細長く先端糸状に伸びて暗紅色,星形に開出する。 蒴果翌年の花の時期と同時に熟し,4つに裂け,黒色光沢のある種子を出す。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のベニマンサクの言及

【マルバノキ】より

…秋の紅葉時に赤紫色の花が美しいマンサク科の1属1種の落葉低木。別名ベニマンサク。和名は〈円葉ノ木〉の意で,木曾地方の方言名に基づく。…

※「ベニマンサク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む