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ホスピタリタス hospitalitas[ラテン]

世界大百科事典 第2版の解説

ホスピタリタス【hospitalitas[ラテン]】

〈賓客への歓待〉を原義とし,古代ローマ軍が私人の家を宿舎として徴発するときの宿舎割当規則を指す用語。その規則によると,私人は家の3分の1を兵士に宿舎として提供しなければならない。のちにゲルマン諸族が西ローマ領内に定着する際には,この規則が原則的に(西ゴートやブルグントの例では〈客分〉であるゲルマン側が3分の2を取っている)踏襲されて土地割当てが行われたとするのが通説であるが,近年異論も出されている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のホスピタリタスの言及

【もてなし】より

…実際,日本語の〈もてなし〉に相当する英語の〈ホスピタリティhospitality〉という言葉は,ふつうこちらを意味している。hospitalityという言葉は,語源的にはラテン語のhospitalitasを経てさらに同じくラテン語のhospesにさかのぼることができるが,このhospesという言葉は,本来,客と同時に異人を表し,さらにその類義語であるhostisは異人と同時に敵を意味した。古代語のこのように多義的な意味連関は,外部の世界からやってくる異人の地位を如実に示すものである。…

【もてなし】より

…これら共同体外の者を〈客〉として自分の家に受け入れた者=〈主人〉は,その間,客の保護者となる。冒頭でもふれているように,もてなしを意味するラテン語のホスピタリタスhospitalitasは同じラテン語のホスペスhospesに直接の起源をもつものであるが,さらにさかのぼれば〈見知らぬ人〉〈敵〉を意味するホスティスhostisに語源的に関連する。ホスティスに対応するギリシア語のクセノスxenos,東ゴート語のガスチgasts,古スラブ語のゴスチgostǐは,いずれも〈外来者〉〈外国人〉〈見知らぬ人〉を原義とする。…

※「ホスピタリタス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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