ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホミカエキス」の意味・わかりやすい解説 ホミカエキスnux vomica extract; Extractum Strychni ホミカの乾燥エキスでストリキニーネを 7.00~7.55%含むもの。ストリキニーネは抑制性伝達物質のグリシンと競合拮抗して脊髄の反射興奮性を高め,強直性けいれんを起す薬物として知られているが,きわめて強い苦みがあるので苦味薬としても作用し,消化器壁のアウエルバッハ神経叢の刺激感受性を亢進し,胃腸の緊張を高め,ぜん動を盛んにする。そのため消化不良,胃下垂,胃アトニーなどに用いる。副作用は,多量投与の場合に強直性けいれんが起ったり,死にいたることもある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by