ホモ・ソシオロジクス(読み)ほもそしおろじくす(その他表記)homo sociologicus ラテン語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホモ・ソシオロジクス」の意味・わかりやすい解説

ホモ・ソシオロジクス
ほもそしおろじくす
homo sociologicus ラテン語

社会学的人間という意味で、ドイツの社会学者ダーレンドルフが1959年に著作表題に用いたことば。現代社会学の主流的理論では、個人を、社会のなか一定地位を占め、課せられた役割を遂行するものとしてとらえ、この観点から社会と個人の関係、社会構造とその変動を明らかにしようとしているが、社会学的研究のために現実の人間から抽象されたこのような社会的役割の担い手としての人間像がホモ・ソシオロジクスである。

[森 博]

『R・ダーレンドルフ著、橋本和幸訳『ホモ・ソシオロジクス』(1973・ミネルヴァ書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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