日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ホークス(Terence Hawkes)
ほーくす
Terence Frederick Hawkes
(1932― )
イギリスの批評家。ウェールズのカージフ大学を卒業、しばらくアメリカで教職につくが、のち母校に帰り、英文科教授となる。早くから伝統的なシェークスピア研究で知られたが、しだいにフランスやアメリカの新しい批評理論に近づき、構造主義や記号論の立場から「観客反応」「比喩(ひゆ)創出」などの柔軟な視点を提供し、1980年代以後の文学研究に多大な影響を与えた。『構造主義と記号論』(1977)その他の著書もある。
[川崎寿彦・上田和夫]
『池上嘉彦他訳『構造主義と記号論』復刊版(2002・紀伊國屋書店)』
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