ボスコレアーレ(その他表記)Boscoreale

デジタル大辞泉 「ボスコレアーレ」の意味・読み・例文・類語

ボスコレアーレ(Boscoreale)

イタリア南部、カンパニア州の町。紀元79年のベスビオ火山噴火によりポンペイエルコラーノとともに埋没した古代ローマ時代の遺跡には、農作業やワイン醸造のための別荘と当時の様子復元したブドウ畑がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボスコレアーレ」の意味・わかりやすい解説

ボスコレアーレ
Boscoreale

イタリア南部,カンパーニア州ナポリ県の町。ベズビオ火山南麓に位置する。かつては古代ローマの小都市で,79年ポンペイなどとともに同火山の噴火によって埋没し,1893~95年に遺跡が発掘された。農家風の台所のあるビラ・ルスティカ風の住宅や別荘が多く,壁面 (ナポリ美術館,メトロポリタン美術館蔵) に描かれたフレスコ画はローマ絵画の第2様式による作例をみせ,アラ・パキスの祭壇唐草模様に似たレリーフ装飾による銀器など (ルーブル美術館蔵) も発見された。現在の町ではマカロニ,ワインの生産が盛ん。人口1万 8071 (1971) 。

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