山川 世界史小辞典 改訂新版 「ボッカッチォ」の解説
ボッカッチォ
Giovanni Boccaccio
1313~75
イタリアの文学者。フィレンツェ商人とフランス女性の間に生まれる。1327年商業見習いのためナポリに送られ,国王ロベルトの庶子マリア(彼の作品中のフィアンメッタ)と恋愛。その勧めで詩や物語を書き始めた。代表作は『デカメロン』。晩年フィレンツェ近郊に隠棲して,古典研究,ことに原語からのギリシア古典を研究し人文主義の先駆者の一人となった。ペトラルカとの交友,ダンテ研究,晩年の回心なども有名。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報