ボンウィル(読み)ぼんうぃる(英語表記)W. G. A. Bonwill

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボンウィル」の意味・わかりやすい解説

ボンウィル
ぼんうぃる
W. G. A. Bonwill
(1833―1899)

歯科用エンジンの考案者として知られる。アメリカ、デラウェア州に生まれ、1853年ごろから歯科医学を志した。のちにボルティモアに移り、ハリスに師事したが、1871年にはフィラデルフィアに転じた。歯科用機器をいろいろと考案し、1874年には電気式マレットの発明、1876年には歯科用リーマーの創案、1877年には歯科用エンジンの特許権を得ている。窩洞(かどう)を乾燥させるのに吸墨(きゅうぼく)紙を応用し、隔壁法も考慮し、歯科補綴(ほてつ)学におけるボンウィル三角の発見と咬合(こうごう)器の改良など、数々の創案をしている。また安全ピンも彼の発明と伝えられている。

[本間邦則]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android