ハリス(Chapin Aaron Harris)(読み)はりす(英語表記)Chapin Aaron Harris

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ハリス(Chapin Aaron Harris)
はりす
Chapin Aaron Harris
(1806―1860)

アメリカ歯科医学教育の発展に功労ある歯科医学者。ニューヨーク州に生まれたが、少年のころオハイオ州に移った。1824年ころから医学を学び、医師の免許を得たのちに、歯科医学を修めて兼業した。1837年にボルティモア市で開業し、歯科専門医となった。同年にメリーランド大学の医学生に歯科医学の講義を行い、1839年には最初の著書『歯科手術学』The Dental Art, a Practical Treaties on Dental Surgeryを出版した。1849年には『歯科医学辞典』Dictionary of Dental Surgeryを刊行した。H・ハイデンに協力してボルティモア歯科医学校を創立し、またアメリカ歯科医師会の設立にも尽くした功績は大である。

[本間邦則]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android