翻訳|Baltimore
アメリカ合衆国メリーランド州の最大都市。人口63万5815(2005)で,アメリカ・メガロポリスの拠点都市の一つ。首都ワシントンに近く,中西部への最短距離にある大西洋岸の港湾都市で,チェサピーク湾に注ぐパタプスコ川河口近くに位置する。1729年メリーランド南部産のタバコの輸出港として建設された。市名はメリーランド植民地建設の功労者ボルティモア卿にちなむ。独立革命中,短期間ではあるが連邦首都ともなった。1830年合衆国最古の公共鉄道ボルティモア・オハイオ鉄道が開通,アパラチア山脈越えのオハイオへの入口として,ニューヨーク州のエリー運河とともに中西部の発展に寄与した。ペンシルベニア炭田を控え,石炭の積出しが盛んである。南東郊のスパローズ・ポイントにはベスレヘム・スチール社の工場があり,また造船,金属などの各種工業が発達している。市の内外にジョンズ・ホプキンズ大学,メリーランド大学などがある。
執筆者:正井 泰夫
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