マガール族(読み)マガールぞく(その他表記)Magar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マガール族」の意味・わかりやすい解説

マガール族
マガールぞく
Magar

ネパールの中西部の山岳地帯に居住する一民族。人口約 39万と推定される。形質的にはモンゴロイド系で,言語はチベット=ビルマ語族に属する。民族の北方起源を伝える説話をもっているが,ヒンドゥー文化との接触が深く,言語もネパールのヒンドゥー文化圏の混成共通語であるネパール語が広く浸透している。宗教はジャンクリというヒマラヤ地方固有の信仰をもつが,ヒンドゥー教も重層信仰のうちに加えている。生業は農業と牧畜で,厳格な外婚制氏族をもち,一妻多夫婚が多く,ときには叔父甥一妻婚や父子一妻婚がみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 チベット

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む