マグレブ音楽(読み)マグレブおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マグレブ音楽」の意味・わかりやすい解説

マグレブ音楽
マグレブおんがく

モロッコ,アルジェリア,チュニジアなど北アフリカのアラブ人とベルベル人の音楽。古典音楽はアンダルース音楽,あるいはグラナダ音楽と呼ばれ,アンダルシアから北アフリカへ脱出したイスラム教徒がもたらした音楽で,9世紀前半にバグダードからコルドバに渡って活躍した大音楽家ジルヤーブに始るといわれる。 16世紀初めにオスマン帝国の侵略を受け,トルコ音楽の要素が多少混入し,楽式はナウバと呼ばれる大規模な5部から成るカンタータ風のものを中心に,全曲が同じマカームで通された。楽器は,ウード,クウィートラ,ラバーブ,カマンジャ,カーヌーンなどの弦楽器,タールとダラブッカの太鼓類。民俗楽器としてはグンブリー (長い棹のリュート) ,アムズアド (1弦の胡弓) ,ベンディール (響線付き枠太鼓) などを使用する。なお手拍子はマグレブの音楽に共通してみられる重要なリズム要素である。

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