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マザール mazār

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世界大百科事典 第2版の解説

マザール【mazār】

イスラムの聖廟。〈参詣する所〉の意。聖者の墓で霊験があるという評判が立つと善男善女が集まり聖廟となる。このような聖廟はイスラム世界中いたるところ,村の端々,都市の内外,遊牧民の通る路傍に見られ,それぞれ土着のイスラム以前の信仰,習俗と結びついた。廟内では毎週木曜の夕方に宗教行事が開かれ,念仏のように〈ラー・イラーハ〉の句を繰り返し唱えるジクルの行や,聖者に助力(マダド)を求める祈願がなされる。【加賀谷 寛】

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世界大百科事典内のマザールの言及

【墓】より

…ただしワッハーブ派は墓石を置かず,土を盛るだけにする。イスラム初期では墓参りは禁じられたが,歴史的に聖廟(マザール)崇拝が発展した。死後に聖者(ワリー)として崇拝されるものは,強い呪力(バラカ)をもつと信じられ,墓石に呪力が宿るので,聖墓に直接触れて呪力を獲得しようとする聖廟儀礼が発達し,呪力によって病いや災いを免れることを望む人々を集めた。…

※「マザール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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