マテーラの洞窟住居群(読み)マテーラのどうくつじゅうきょぐん

世界の観光地名がわかる事典 「マテーラの洞窟住居群」の解説

マテーラのどうくつじゅうきょぐん【マテーラの洞窟住居群】

イタリア南部の都市マテーラ(Matera)の石灰岩侵食によってつくられた、グラヴィナ渓谷にあるサッシ洞窟住居)に埋め尽くされた町並み。切り立った断崖階段や狭い通路が縦横に走り、たくさんのサッシが集まっている。サッシは先史時代に遡ることができるとも、8~13世紀にかけて東方からの修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えていたともいわれているが、詳細は不明である。先史時代の洞窟住居跡は世界各地にあるが、マテーラが異なるのは、今日も住居として利用されていることである。世界遺産に登録されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android