1993年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)。マテーラは、ナポリの東方に位置するバジリカータ州の県都。岩壁を意味するサッソの複数形であるサッシと呼ばれる洞窟住居群がある町で、珊瑚礁のような凝灰岩の岩盤にあいた洞窟が民家として利用され続けていた。1270年に建築された石造りのドゥオモ(大聖堂)や、約130の岩窟教会がある。これが人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。20世紀半ばには廃墟と化したが、現在はサッシを利用したホテルも開業するなど、洞窟住居にも人が戻りつつある。◇英名はThe Sassi and the Park of the Rupestrian Churches of Matera