ミジンムシ(読み)みじんむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミジンムシ」の意味・わかりやすい解説

ミジンムシ
みじんむし / 微塵虫

昆虫甲虫目ミジンムシ科Corylophidaeに属する昆虫の総称。広く世界各地に産する微小な甲虫で、体長0.7~2.3ミリ。およそ400種が記録され、日本では現在約30種が知られている。体は短卵形から楕円(だえん)形が普通で、頭は小さくて下向きのことが多く、触角は8~11節で先の3節が広がる。前胸はしばしば背面前方へ広がり頭を隠す。腹部は第一節が次節よりも長く、脚(あし)の跗節(ふせつ)は四節、刈り草や落ち葉の中、枯れた草や樹枝などから発見され、種々の菌類胞子を食べていると推測されている。

[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android