ミッチェル(William Mitchell)(読み)みっちぇる(英語表記)William Mitchell

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ミッチェル(William Mitchell)
みっちぇる
William Mitchell
(1879―1936)

アメリカ陸軍の戦略爆撃思想の開拓者。フランスに生まれ、1898年アメリカ陸軍志願兵となる。第一次世界大戦に従軍し、ツェッペリン飛行船や、イギリス爆撃機の空襲を見て、帰国後は空軍万能・陸海軍無用論を唱える。1921年にニューヨーク標的艦を爆撃により撃沈し、自説を立証するが、保守的な陸海軍幹部に反対され、軍法会議有罪となる「ミッチェル将軍反抗事件」を起こした。曲折ののち、1933年に戦略爆撃機の開発が決まって、爆撃機部隊の創設になった。

[青木謙知]

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