ミツドリ(英語表記)dacnises, honeycreepers, conebills, flowerpiercers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ミツドリ
dacnises, honeycreepers, conebills, flowerpiercers

スズメ目フウキンチョウ科のミツドリ類の総称。ヒワミツドリ属 Dacnis,ズグロミツドリ属 Chlorophanes,ルリミツドリ属 Cyanerpes,ハナサシミツドリ属 Diglossa,マルハシミツドリ属 Conirostrum などが含まれる。かつてはミツドリ科という独立した科が設定されていたが,近年の研究によりミツドリ科はなくなり,この科に属していた種はフウキンチョウ科のほかホオジロ科,アメリカムシクイ科,アトリ科などに移された。そのため,フウキンチョウ科以外にもミツドリと名のつく鳥がいる。マルハシミツドリ属の鳥はおもに昆虫食であるが,ほとんどは花蜜食で,花蜜を食べるのに適したブラシ状の舌をもっている。食べ方には 2通りある。ハナサシミツドリ属の鳥はやや上を向き,上の先端がかぎ状になっている細い嘴で花の基部に小穴をあけ,そこに舌を差し込んで吸蜜する。1属 1種のマミジロミツドリ Coereba flaveola も花蜜を同じようにして得る。これら以外は花または茎,葉に留まって細い嘴を花に差し込んで吸蜜する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ミツドリ
みつどり / 蜜鳥
honeycreeper

鳥綱スズメ目ホオジロ科フウキンチョウ亜科に属する鳥のうち、7属28種の総称。ただし、現在ではアメリカムシクイ科に分類されるマルハシミツドリ属などの11種にも、過去の分類ではミツドリ科とされていたため、ミツドリの和名がついている。ミツドリ類は大別すると、鋭く先のとがった短い嘴(くちばし)をもつヒワミツドリ属、長くて湾曲した嘴のルリミツドリ属、上嘴の先端が鋭く下方に曲がったハナサシミツドリ属などの3系統に分かれる。主として中央・南アメリカの熱帯圏に分布し、いずれも花蜜(かみつ)を吸うのに適した特有の嘴をもつが、果実や虫も食べる。全長約10~14センチメートル。光沢ある青、紫、緑、茶、黒の交じった熱帯圏特有の鮮やかな色彩のものが多い。

[坂根 干]

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